[アップデート] AWS CloudFormaiton でイベントのタイムラインビューを使ってデプロイの様子を視覚的に把握出来るようになりました
いわさです。
先日のアップデートで CloudFormation のイベントタブが強化されました。
従来のテーブルビューに加えてタイムラインビューが使えるようになり、スタックデプロイの時系列イベントが視覚的にすぐに把握出来るようになりました。
試しに何かスタックを作成してみましょう。
次のような ALB + EC2 のスタックをデプロイしてみます。
イベントタブのタイムラインビュー
CloudFormation スタックのイベントタブでは各リソースの作成状況の情報が出力されています。
従来は次のようなテーブル形式のレイアウトが使えていました。
デプロイがうまくいっているのか、どこでどういう理由でエラーが起きているのかなどを把握するにはテーブルビューでも十分な機能が備わっていたと思います。
今回のアップデートでタイムラインビューというものが使えるようになりました。
それがこちら。
先ほどのテーブルビューの情報を時系列で視覚的に表示した感じです。
タイムラインビューの場合はこの状態から操作なしでエラー理由などはすぐに確認は出来ないのですが、従来のテーブルビューで把握出来なかった時系列イベントの様子が一発でわかるようになりました。
NAT Gateway の作成は時間かかるなぁと前から思っていましたが、IAM ロールも結構かかるんだなとか気づきがあります。
VPC 作成と同じタイミングで Internet Gateway と NAT Gateway が作成され、これらのリソースは進行中ステータスと管理ステータスの間に一貫性チェックというものが発生していることがわかります。
これは従来のテーブルビューでいうとこちらの「Eventual consistency check initiated」イベントのことですね。
結果整合性チェック – スタック作成時間の大部分は、スタックによって作成されたリソースに対する結果整合性チェックの実行に費やされます。このフェーズでは、サービスが内部整合性チェックを実行して、リソースが完全に機能し、各 AWS のサービスが定義するサービス安定化基準を満たしていることを確認します。
全体が完了すると次のような形になりました。
EC2 の作成は割とすぐに終わっていて、ALB の作成にかなり時間がかかっていることに気が付きました。
また、先程の整合性チェックも発生しているリソースと発生していないリソースがあることがわかりますね。
また、それぞれのリソースグラフを選択すると次のようなダイアログが表示され、各タスクのより詳細な情報を確認することが出来ます。
従来テーブルビューでそのまま確認出来ていた情報はこのように選択して確認することが出来るので、タイムラインビューで全体を俯瞰して把握しつつ、必要なところだけより詳細な情報を得ることが出来ますね。
デプロイに失敗した場合
先ほどはステータスとしては進行中・完了・整合性チェックがありましたが、デプロイに失敗した場合はまた違ったステータスも表示されます。
以下ではロールバック中、失敗、ロールバック完了、考えられる根本原因などが追加されています。
CloudFormation では「根本原因を表示」ボタンを押すことでデプロイエラーの根本原因のイベントを特定することが出来ます。
タイムラインビューの場合は「考えられる根本原因」が一目でわかるので、このボタンが使えなくても良い気もするのですが、ボタンを押してみると対象イベントがフォーカスされ詳細情報を確認することが出来ます。
なお、ダイアログ上で「CREATE_FAILED」を展開すると、失敗した理由なども確認が出来ます。十分でしょう。
さいごに
本日は AWS CloudFormaiton でイベントのタイムラインビューを使ってデプロイの様子を視覚的に把握出来るようになったので実際に使ってみました。
個人的にはテーブルビューだと情報多いなと思っていたので、タイムラインビューかなり使いやすそうです。
デプロイ中にリアルタイムにレンダリングされるのも良いですね。